『超訳こころの禅語』
悟りの境地から生まれた智慧の言葉――それが「禅語」である。臨済宗妙心寺派龍雲寺の住職で、同派の布教師である著者は言います。
禅宗において師が弟子の参究に用いる問答(公案)から生まれた言葉など、禅語には難解なものも多くあります。本書では、著者が禅語の成り立ちを丁寧に解説しつつ、わかりやすい現代語に“超訳”することで、日常生活で活用できる智慧として紹介していきます。
5世紀頃に日本に伝わってから現在まで、仏教はおよそ1500年の長きにわたって日本人の心の中に受け継がれてきました。仏教を「学ぼう」とすること、そして、「なぜ?」と疑問を持ち、求めていく過程で人生のバックボーンが自然と形成されていく。仏教に興味を持つことが、すなわち、豊かな人生を送ることにつながると言えるでしょう。
「四苦八苦」「主人公」「平常心」「無尽蔵」など、聞き覚えのある身近な言葉にも、一つ一つに生まれた背景があり、物事の受け止め方や生き方に応用できる教えや智慧が詰まっています。「人はなぜ、悩み苦しむのか?」という問いを根本から解説し、正しい心のあり方と進むべき道しるべをわかりやすい現代語で示している本書は、初学者も手に取りやすい一冊です。特徴は、禅語に隠れた教えをヒントに、禅宗流5つの心のプログラム(1.止まる 2.捨てる 3.シンプルにする 4.見方を変える 5.徹する)で、「なぜ」を「なるほど」に変え、明日の一歩を踏み出す方法を提示している点にあります。
仕事に子育て、恋愛や人間関係に至るまで、さまざまなテーマであなたの悩みに寄り添い、明るい未来へ導いてくれます。悩みを抱えるすべての人の、こころの指針となる智慧の言葉50選!
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『超訳こころの禅語 悩みを解決する智慧の言葉50選』
村越英裕・著 ¥1,650 (税込)
現代を生きるための便利なツール「禅宗流五つの心のプログラム」(1、止まる 2、捨てる 3、シンプルにする 4、見方を変える 5、徹する)で、生き方がちょっと変わります。身体と心と呼吸を整え、パワーをチャージしませんか。
村越英裕
臨済宗妙心寺派龍雲寺(静岡県)住職、同派布教師。1957 年、静岡県沼津市生まれ。二松学舎大学大学院修士課程を修了。龍澤寺僧堂に入門、中川宋淵老師、鈴木宗忠老師(ともに故人)に師事。「やさしく」「わかりやすく」「たのしく」をテーマに仏教全般、禅宗関係について執筆活動を行う。著書に『ほんとうは大事な「お葬式」』(大法輪閣)、『悩みがスッと消える お坊さんの言葉』(宝島社)、『お坊さんのひみつ』(PHP 研究所)など多数。イラストレーター。
【目次】
はじめに
第1章 明日、仕事に行きたくないあなたへ
第2章 子育てに行き詰まったあなたへ
第3章 新しい恋に踏み出せないあなたへ
第4章 友人やパートナーと喧嘩中のあなたへ
第5章 生きがいが見つからないあなたに
おわりに
ISBN:9784333027910
出版社:佼成出版社
発売日:2018/11/15