連載

  • 遊のこころ~日々を遊戯三昧に生きる~|(8)永遠の真理

      「『彼は我(われ)をバカにした。彼は我を傷つけた。彼は我に勝った。彼は我より奪った』と思う人に、怨(うら)み心は止むことがない。(3)『彼は我をバカにした。彼は我を傷つけた。彼は我に勝った。彼は我より奪った』と思わぬ人は、怨み心は消える。(4) 実にこの世にあって、怨みに対し怨みで応じる...
  • 遊のこころ~日々を遊戯三昧に生きる~|(7)絶対のものは、言葉にできない

      「オギャー」と生まれるときの「いのち」には、まだ何宗というような宗派はない。だれも自然から与えられた力だけを使って、生まれてくる。そして、どんな「いのち」も、最初は赤ん坊として生まれる。動物や魚や昆虫も同じである。赤ん坊の姿で生まれ、徐々に大人になってゆく。そんな「いのち」の在りように、...
  • 遊のこころ~日々を遊戯三昧に生きる~|(6)心の大切さはどう知るのか

      お酒に酔ったある会社の社長さん、「人間心が大切なのだ、心がよく分からない奴は何をしてもダメだ!」と何度もくり返して言う。私はそこで「心とは何ですか」と訊いた。ところが、「ナニ、心は心だ。坊主のくせにそんなことも知らんのか」と怒鳴られてしまった。産卵の近づいた海亀は、砂浜に上がって善き岩陰...
  • 遊のこころ~日々を遊戯三昧に生きる~|(5)一つ命を共にしてきた

      東京は銀座の雑踏の中を歩いていた人が、「オッ」と言って足を止めた。こんな大都会の真ん中で蟋蟀(こおろぎ)の鳴き声に気づいたからだ。車の騒音にも人々の足音にも負けずに、ビルの片隅のどこかで懸命に鳴いている。「銀座の街中にも蟋蟀が住むのか」と思いながら、周りを見渡すと、どうも鳴き声に気がつい...
  • 遊のこころ~日々を遊戯三昧に生きる~|(4)チリを払い、チリを払う

      子供のころ、年寄りから「茗荷(みょうが)を食べすぎると物忘れがひどくなる」と言われたことがある。茗荷を刻んで鰹節をまぶし、醬油をかけたものを温かい白飯の上にのせて食べると、美味しくて食がすすむ。つい食べ過ぎることになるのでそう注意されたのかと思う。現代のようにおかずがたくさんある時代では...
  • 遊のこころ~日々を遊戯三昧に生きる~|(3)今日一日を神様におまかせします

    松居桃楼(まついとうる・1910-1994)が、東北のある町へ講演にゆくと、話が終わったあとで一人の婦人がやってきて、相談を受けた。それは「毎朝教会に通って礼拝し、お祈りをしたいと思っていますのに、家が忙しくて参れません。せめて家で一人でお祈りしたいと思いますが、お祈りの本を見るとあまりに種...
  • 遊のこころ~日々を遊戯三昧に生きる~|(2)日日是れ好日

    今の中国がまだ唐と呼ばれていた時代に、雲門文偃(うんもんぶんえん)禅師(864-949)という和尚がいた。この和尚の下(もと)から優れた弟子がたくさん出たので、後に雲門宗という宗派の開祖になった人でもある。 この和尚のことを知る者は少ないと思う。しかし彼の説いた「日日(にちにち)是(こ)れ好...
  • 遊のこころ~日々を遊戯三昧に生きる~|(1)内に秘めたる仏心

    「遊びをせんとや生まれけむ、戯(たわむ)れをせんとや生まれけむ、遊ぶ子供の声聞けば我が身さへこそ動(ゆる)がるれ。」(『梁塵秘抄』巻二) 我々はほんとうは、遊びをするために生まれてきたのではないだろうか、戯れをするために生まれてきたのではないだろうか。無邪気に遊んでいる子供たちの声を聞いて...