見えないまつげ 幸せになるものの見方
見えないまつげ 幸せになるものの見方
立正佼成会開祖 庭野日敬(にわの・にっきょう/1906-1999)による随筆集。誰もが自分のまつげは見ることができないように、とかく自分の姿というものは、わかったつもりで、わからないものです。そして人は、ときに心の持ち方ひとつで幸せにも不幸にもなるのです。幸せになるものの見方、心の持ち方を、数々のエピソードを通じて紹介。あなたの人生を幸せに導いてくれる一冊。
庭野日敬
1906年、新潟県に生まれる。立正佼成会開祖。長年にわたり宗教協力を提唱し、新日本宗教団体連合会理事長、世界宗教者平和会議国際委員会会長などを務める。著書に『新釈法華三部経』(全10巻)『法華経の新しい解釈』『瀉瓶無遺』『人生、心がけ』『この道』など多数。1999年、入寂。
【目次】
はじめに
第❶章 幸と不幸の分かれ道
胸三寸で世界が変わる
喜びの目と不平の目
なぜ幸せになれないか/ありがた与一兵衛
トゲのないバラはない
発想を逆転させると/欠点を見るか、長所を見るか
奥の奥を見ると
芭蕉は何を見ていたか/親子丼に合掌
「見る自己」の働き
われを絵に見る夏野かな/良寛さんの涙
幸せを支えるもの
人生はめぐり会い/感謝はどこからくるか
心にどんな灯をともすか
リンリンと生きる/オリンポスの山に行くには
第❷章 心を映す鏡
「自分が正しい」と思っても
機縁はいつか熟す
心はすぐに変わる/衣の裏の珠とは何か
欲を生かして徳にする
煩悩を生かす道/なぜ鏡で顔を見るか
心はやわらかく
ロボットと常識/正しい道が見えてくる
「自分」はもっと大きくなれる
自分がかわいいなら/まわりがよくなると自分もよくなる
「これでいいのか」と問う精神
恵まれた境遇に甘えず/シュバイツァーの疑問
第❸章 象の足は川底を踏む
どれだけ自分を発揮できるか
自分の花はどんな花か
水準以上のものを持て/マッリカーと泉の水
時間は人によって変わる
食頃のごとし/そのひとときを生ききる
熱中か、中途半端か
どんな仕事も、みな仏行/仕事が仕事をする仕事
くり返せば深くなる
般若心経を百万回/辞書を書写した勝海舟
当たり前の道
馬は蹴るものだ/精進の功徳
徹底が本物をつくる
寒苦鳥の嘆き/一バレル四ドル
第❹章 裸より楽なことはない
何が「自分らしさ」か
ありのままがいちばん楽
笑顔の秘訣/峰の嵐が法を説く
心はいつも自由
道のなかに自由がある/何を守るか
自分の役割を知る
人それぞれの生き方がある/受け持つ分野が広くなる
譲る人ほど大きくなれる
上善は水のごとし/損をして笑える人になれ
自分にほれる
うぬぼれの効用/高い山から眺めると
みんな、いい顔になれる
心と顔の相関関係/仏の相が出てくる
第❺章 まわりを優しい目で見る
争わず、怒らず、貪らず
人に尽くすと気持ちがいい
細胞の二つの働き/まず人を渡す
欲を張るか、欲を捨てるか
七つの布施/魚も布施をしている
「と」と「の」の違い
対立から一体感へ/「の」の思想が日本の心
見えないものが大事
呼ぶから見える/浅い合理を超えて
殺生が招く危機
布袋さまの袋の中身/ふえるのはゴミばかり
第❻章 きょうを大切に生きる
人と人のきずなを深めて
未来圏から吹いてくる風
春一番の激しさ/責任感が人を育てる
人生を開く三つの勇気
炭火を吹いた上杉鷹山/壁があるから力が出る
鉄砲虫も食うだけのことはする
心に柱を立てる/数百年の繁栄を支えた家訓
家庭はただの港か
父も母も正しい人で/福沢諭吉の子供訓
愛情と感謝の出発点
ウイリーを発奮させたもの/自然の「情」を大事に
いつも、心に若さを
「青春」という名の詩/人生に定年はない
ISBN:9784333021796
出版社:佼成出版社
発売日:2006/1/30