新アジア仏教史06 中国Ⅰ 南北朝 仏教の東伝と受容
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中国では、インド伝来の仏教思想を「漢訳」(サンスクリット語から漢語に翻訳する)という形で受容しました。そのことが、日本をはじめ東アジア全域への仏教伝播を可能にしたと言えます。その一方、目まぐるしく交替する歴代王朝においては、皇帝権力と仏法の摩擦、儒教・道教・仏教の三教にまつわる優劣論争が激化しました。伝来から漢訳事業、三教論争の経緯を通じて、中国初期仏教の真実の姿を追います。
沖本克己・編(オキモト・カツミ)
1943年、兵庫県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科(印度哲学)博士課程中退。花園大学文学部講師、同教授、副学長を経て、現在は花園大学名誉教授。文学博士。著書に『泥と蓮 白隠禅師を読む』(大法輪閣)『趙州 飄々と禅を生きた達人の鮮かな風光』(臨川書店)など。
【目次】
第1章 中国の仏教
第2章 仏教伝来
第3章 東晋・南北朝の仏教の思想と実践―仏教受容初期の具体像
第4章 三教の衝突と融合
第5章 仏典漢訳史要略
第6章 経録と疑経
第7章 王法と仏法
ISBN:9784333024346
出版社:佼成出版社
発売日:2010/12/30