新アジア仏教史12 日本II 躍動する中世仏教
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かつて鎌倉時代の新仏教登場は中世仏教の幕開けを告げる画期的出来事と捉えられた。しかし、その解釈は近年大きく変化してきている。思想や教学だけで語る時代は終わり、仏教は文学や都市論などさまざまな分野からのアプローチによりその世界の豊饒さを紡ぎだす。
末木文美士・編(スエキ・フミヒコ)
1949年、山梨県生まれ。東京大学文学部印度哲学科卒業、同大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学・東京大学)。東京大学大学院人文社会系研究科教授を経て、国際日本文化研究センター教授。専攻は仏教学、日本思想史。主な著書に、『日本仏教史―思想史としてのアプローチ―』『鎌倉仏教形成論―思想史の立場から―』『日本宗教史』などのほか、論文・共著・編著書等が多数ある。
【目次】
第1章 顕密仏教の展開
第2章 新仏教の形成
第3章 仏教者の社会活動
第4章 儀礼と神話
第5章 室町文化と仏教
第6章 一揆と仏教
特論 変貌する日本仏教観
ISBN:9784333024407
出版社:佼成出版社
発売日:2010/5/30