庭野日敬平成法話集2 我汝を軽しめず
庭野日敬平成法話集2 我汝を軽しめず
立正佼成会開祖 庭野日敬(にわの・にっきょう/1906-1999)が晩年に語った法話を初めて編纂した法話集。シリーズ第2巻は、法華三部経が説く要旨にふれながら、すべての人に具わっている「仏性」(仏になれる性質)を拝み合って生きる大切さ、法華三部経を学び実践することで得られる境地を、自身の体験を交えながらあきらかにしていく。己の仏性を開花させ、他者の仏性を拝み出していくことが信仰者のあり方であり、人に喜ばれる生き方がもっとも自身を成長させ、明るく人生を歩む秘訣であると指し示す。カラー口絵付き。書名の「我汝を軽しめず」は妙法蓮華経常不軽菩薩品にある一節。
「一人でも多くの人に、法華経に示された人間の生き方を知ってもらい、本当の幸せを自分のものにしていただきたい」。立正佼成会の開祖・庭野日敬はこのような願いで立正佼成会を創立し、以来、法華経の流布に努めつつ、世界で平和活動に取り組みました。さまざまな師との出会いや、出来事など自身の原点とも言えるエピソードを述懐しながら、「人間の生き方」を示してきた庭野開祖。長年にわたる法話の中で、平成に語られた晩年のものを、初めて本書にまとめました。人を幸せにしたいと願う気持ちが出発点――。人として心に留めておきたい智慧、幸せに生きるためのエッセンスが詰まった本書に、ぜひ触れていただきたいと思います。
庭野日敬
1906年、新潟県に生まれる。立正佼成会開祖。長年にわたり宗教協力を提唱し、新日本宗教団体連合会理事長、世界宗教者平和会議国際委員会会長などを務める。著書に『新釈法華三部経』(全10巻)『法華経の新しい解釈』『瀉瓶無遺』『人生、心がけ』『この道』など多数。1999年、入寂。
【目次】はじめに
◆第一章 足りない自分だから
・仏さまの大慈大悲
・正直に生きる
・明るく生きる
・力を合わせて生きる
・にこやかに生きる
・あたたかい目で見る
・菩薩行も楽しくできる
・とらわれない心
・仏さまの説法を聞くには
・読経のできる喜び
・もっと素直に
・「お手配」と受けとめる
・気持ちを平らかに
・喜びの心で生きていく
・相手の仏性を拝む
・仏さまの智慧をいただく
◆第二章 法を道しるべに
・法のなかに生きている
・どんな道を歩めばいいか
・すべてを生かす心
・自分の心を見つめる
・目先のことにとらわれず
・信じて仰ぐ
・無上の宝を求めて
・仏さまとの出会い
・仏さまとともに
・「苦」があるから幸せに
・感謝で受けとめる
・仏さまの示された戒め
・仏さまと約束ずみ
◆第三章 人に喜ばれる生き方を
・菩薩としての道
・己を忘れて他を利する
・善いことを繰り返す
・助け合って生きている
・人の気持ちを酌みとる
・自分を深める
・みんな大事な役がある
・どんな仕事もみな仏行
・一隅を照らす人になる
・慈悲の心で生きる
・幸せを味わう
ISBN:9784333007110
出版社:佼成出版社
発売日:2020/6/21