「人がいい人」は「いい人」か ロボット博士の人間探求

「人がいい人」は「いい人」か ロボット博士の人間探求

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幼少期に抱いた疑問が大人になって解けることがある。著者にとってその疑問は、〝人がいい人は、いい人か〟であった─。性急に答えを求めず、時に苦しみながらプロセスを楽しんで生きる姿勢を説いた知的探究エッセイ。


森 政弘(もり まさひろ)
(株)自在研究所代表取締役所長。昭和二年に生まれ、名古屋に育つ。同二十五年名古屋大学工学部電気学科卒業。専門は自動制御。東京大学生産技術研究所助教授、教授、東京工業大学教授を経て、同六十二年に退官。現在、東京工業大学名誉教授。ロボットコンテスト審査委員長。著書に『森政弘の佛教入門』『心眼』(佼成出版社)、『「非まじめ」のすすめ』(講談社)、『かたくて、やわらかい頭』(実業之日本社)など多数。

【目次】まえがき
第一章……内側発想への転換
1—————「人がいい」と「いい人」の違い
2—————「人がいい」は迷いの集束
3—————哲学を遊ぶ
4—————「正しい」とは?
5—————「正しく」を捨てる
6—————「正しい」が引っかかる
7—————『正法眼蔵』で仏教に出会う
8—————「人がいい」が解けた!
9—————感性と人がいい
10—————外側発想と内側発想
11—————「言わない」と「言えない」とは正反対
12—————「承知の上で」が主体性
13—————損得と人がいい
14—————主体性と布施

第二章……セルフとエゴ
1—————混迷の「自己」概念
2—————損をしないための「われ」
3—————われ考えるゆえにある「われ」
4—————われを忘れるがゆえにある「われ」
5—————自己を忘れる
6—————自分を広げる
7—————主体性と遊び
8—————わがものでないことを、わがものと把握する——本来無自己
9—————セルフの様相——無自己実現
10—————指に「セルフ」を習う
11—————私の血液型はC型
12—————都合が悪いと遺伝のせい
13—————カンニング成仏
14—————海が行けと言うからか
15—————自分を見る自分
16—————自分でする
17—————転じて主人となる

第三章……手づくりの自動化
1—————仏教の現代的応用
2—————仏教にさえも執着しない
3—————本田宗一郎さんと仏教
4—————止められないと走れない——二見に堕すな
5—————「一」にもとらわれるな
6—————おれが言ったことにも捕らわれるな
7—————アメリカで無一物を習う
8—————本田さんの「自己」教育
9—————自動化即人間化
10—————トヨタの洋上セミナー

第四章……手づくりのお仏壇
1—————うちのお仏壇
2—————法位に住する
3—————いよいよ製作
4—————アルミの雲に三日月
5—————ぼう・ねん・かい

第五章……ロボットと人間
1—————ロボットが分かると人間が分かる
2—————人間に似て、人間に非ず
3—————アリストテレスの四原因
4—————ロボットと煩悩
5—————心不可得
6—————材料の仏性開顕
7—————見るからある世界
8—————この世こそ仮想現実

ISBN:9784333016297
出版社:佼成出版社
発売日:1993/2/20