源氏物語のこころ
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あたり
豊かに、強く、深く描かれた源氏物語に秘められた心とは―。50余年、源氏物語を総合研究した著者が明かす源氏物語の真髄。
重松信弘
明治三十年二月二十四日、松山市に生まれる。東北大学に入学し村岡典嗣(思想史)・山田孝雄(国語学)・岡崎義恵(文芸学)・宇井伯寿(仏教学)らから学ぶ。昭和二年、同大学法文学部文化史学科日本思想史を卒業後は宮城県女子専門学校教授、満州国建国大学教授を歴任。戦後は郷里にあたって愛媛大学教授となり、昭和二十七年から三十四年まで教育学部長を務めた。昭和二十九年、文学博士。のち上京して共立女子大学講師、梅光女学院大学大学、皇学館大学教授を歴任し、昭和五十八年十一月十三日逝去。
主な研究業績として学位論文となる『改訂源氏物語研究史』のほか『源氏物語の思想』『源氏物語の仏教思想』『近世国学の文学研究』『古代思想の研究』などの著書がある。晩年は源氏物語研究の集大成ともいうべき全八巻から成る「源氏物語研究叢書」に精魂をかたむけ五巻までを刊行。没後に『源氏物語論集』一冊が出版されている。(※略歴は刊行時のものです)
【目次】
はしがき
一、紫式部と源氏物語
二、四部からなる源氏物語
三、登場人物の心理描写
四、種々な人間像
五、自然と人間
六、源氏物語の種々な問題――結びに代えて――
ISBN:9784333014804
出版社:佼成出版社
発売日:1990/5/20