ちえうみ
心に問うこと 知と愛に生きる16章
心に問うこと 知と愛に生きる16章


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日常の中に芽生える想いや葛藤を見つめ、愛とは何か、どう生きるかを静かに問いかける。仏教思想に根ざした優しくも厳しい言葉が、読む者の心に深く響く。人生の節目に立つあなたへ贈る、珠玉のエッセイ十六編。心の奥にそっと光を灯す一冊。
紀野一義
大正十一年、山口県萩市に生まれる。昭和二十三年、東京大学文学部印度哲学科卒業。宝仙学園短期大学学長。真如会主幹。〈主要著書〉『いのちの風先』(筑摩書房)、『親鸞と生きる』(光文社)、『維摩経』(大藏出版)、『名僧列伝』(文芸春秋)、『こころの故里』『風と光の国インド』『中国五大石窟の旅』『法句経講義』(以上、佼成出版社)
(※略歴は刊行時のものです)
【目次】
1 人に会い仏に出会う
人はこの世で
息子の面影を追うて
亡き人
人の呼びかけ
沙羅の花咲く時
2 美しいもの
附属品をすてる
「いい加減」の味
女人の無限
喪服を着た女の人
3 ふるさと
遠きにありておもうもの
ふるさとの女の愛
ふるさとは愛の祈りに満ちて
4 深いことば
静かな声でゆったりと
光は哀しかったのです
木魂が鳴りわたるように
5 闇深き心
人の心は分からない
相去ること十万八千里
天と人とをつなぐもの
6 せいせいする
アナロナビクナビ
どうしたらせいせいするか
ケチな奴は便秘する
7 山から吹く風
ふしぎはもうないのですね
瑞穂にあたえる詩
山から風が風鈴へ
8 かなしみの人
沙羅の花のような人
かなしみのみちをゆきくらし
おにぎりの歌
9 星を見つめて歩く
『動物哀歌』の詩人
シリウスが見える
賢治の星
10 死について思うこと
死を恐れず
虚空遍歴
紫の夕焼けの下で
11 ある愛
地の人、暁烏敏
今生にいかにいとをし、ふびんとおもふとも
盲いて蘭の香りを愛す
12 悠久なる暮らし
郷に入っては郷に従え
自然の中に生かされて
悠久なるものの影
13 風の吹くとき
風は愛の近付いてくる跫音
あなたの夫ははたして男か
人間は淋しい動物である
14 あなたは光っているか
光の環につつまれた人
自然にも光の環が
山河草木みな光あり
15 まず素足で歩け
ものみな光る
足の裏的人間になれ
ひかりの素足
16 男は厳しく烈しく強く
子連れ狼に見る父子の姿
自分をもう一度振り返ってみよう
自分の生き方に徹した人
あとがき
出版社:佼成出版社
発売日:1974/10/1
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