苦の見方:「生命の法則」を理解し「苦しみ」を乗り越える
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◆ブッダの「苦」は「苦しみ」ではなかった!◆
「好きな人と出会うこと」は「楽しみ」です。
「好きな人と別れること」は「苦しみ」です。
そして、その両方こそが、お釈迦様が説いた
「苦(dukkha)」=「生命の法則」なのです。
「苦(dukkha)」は、お釈迦様が発見した「生命に関する真理」です。
それは、日本人がイメージする「苦しみ」とは、ニュアンスが異なります。
「苦しみ」も「楽しみ」も含めて、「命」そのものが「苦(dukkha)」なのです。
私たちは「楽しい」と感じるときもありますが、「楽しみ」には限界があります。
そして、「ある苦しみ」を「別の苦しみ」に変えることが、「生きること」の正体です。
この「苦(dukkha)」の真意を理解し、苦を滅する道を歩むことが仏道なのです。
――「無常」「無我」と並ぶ仏教の最重要語「苦(dukkha)」を、
既存のイメージを覆しながら、正しく理解するための一冊!
◆『無常の見方』『無我の見方』に続く、「三相シリーズ」最後の一冊!◆
この本のタイトルは『苦の見方』です。私にはすでに『無常の見方』と『無我の見方』という著書がありますから、これで三相の見方すべての解説がそろうことになります。三相とは、一切の現象の真の姿を表す言葉なのです。一切の現象というのは、すべての生命や大宇宙の物質的な存在も入ります。このすべての現象の本来の姿、本質、本性が三相です。それは、無常・苦・無我の三つです。仏教の根幹をなす、大事な真理です。(本文より)
アルボムッレ・スマナサーラ
ISBN:978-4865640199
出版社:サンガ新社
発売日:20221101