鳩摩羅什 法華経の来た道

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大乗仏教を象徴する経典『法華経』(妙法蓮華経)を漢訳した西域出身の僧侶・鳩摩羅什(くまらじゅう/4~5世紀)の実像と足跡を、21世紀の現代日本を生きる青年・水野幹夫の自己探求をとおして描きだす長編小説。羅什の記述については現存する伝記に基づき、その人生・業績・思想などが忠実に描写され、羅什伝としても読むことができます。立松和平氏の急逝によって未完となった小説を、息子・横松心平氏が引き継いで完結させた意欲作。

立松和平
作家。1947年、栃木県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。80年『遠雷』で野間文芸新人賞、93年『卵洗い』で坪田譲治文学賞。97年『毒──風聞・田中正造』で毎日出版文化賞を受賞。2007年『道元禅師』で第35回泉鏡花文学賞、08年同作で第5回親鸞賞を受賞。その他多数の著書がある。2010年2月逝去。 

横松心平
作家。1972年、東京都生まれ。北海道大学大学院農学研究科修士課程修了。著書に『札幌はなぜ、日本人が住みたい街NO.1なのか』『ご主人、「立ち会う」なんて、そんな生やさしいものじゃありませんよ。』『振り返れば私が、そして父がいる』(共著)などがある。
(※略歴は刊行時のものです)

【目次】
第一章 長者窮子
第二章 霊鷲山 
第三章 常不軽菩薩 
第四章 良医治子 
第五章 破戒 
第六章 三草二木 
第七章 観世音菩薩 

ISBN:9784333027514
出版社:佼成出版社
発売日:2017/01/30